OSAKAぶらこうじ見聞記 ◆駒川・鷹合・昭和町

ぶらこうじカルテ  No. R-007-1  名称: 駒川

場所:大阪市東住吉区駒川1~3丁目      ぶらこうじ指数:76

印象: 駒川商店街は地下鉄谷町線駒川中野駅と近鉄針中野駅を繋ぐ約600メートルの商店街だが、周辺一帯に区画整理された広大な住宅街が拡がっていることから、来街者が多くいつでも大変賑わっている。商店街は南北に延びているが、商店街と交差する各東西道路(写真の上段右)の長さに驚かされる。大阪市内の古い商店街ではシャッター街になっているところもあるが、駒川商店街にはそんな翳りは全く見当たらない。(清水.2016.10)

ぶらこうじカルテ No. R-008-1  名称: 鷹合 

場所:大阪市東住吉区鷹合4丁目        ぶらこうじ指数:78

印象:鷹合の街は鷹合神社を中心に江戸期からの曲がりくねった迷路状の道路が残り、大阪市内でも数少ない歴史的景観地区となっている。昔、外敵をふせぐ狙いからか、いたるところで道路がクランク状に折れ曲がり、その道沿いにある大地主などの屋敷はみごとに整備されて現在も活用されている。(清水h.2016.10)

ぶらこうじカルテ  No. R-009-1  名称: 昭和町 

場所:大阪市阿倍野区阪南町1丁目       ぶらこうじ指数:70

印象:地下鉄御堂筋線の昭和町駅側近にある寺西家4軒長屋は、築100年の伝統建築として文化庁登録有形文化財の指定を受け、賃貸住宅だった内部を4軒の高級飲食店として改修し、街の活性化に大きく寄与している。 

また、歴史景観を生かした改修により大阪都市景観建築賞の市長賞を受賞している。さらに道向かいの寺西本家屋敷内にある蔵も飲食店に改修し、昭和町交差点周辺飲食ゾーンの質の向上にも大いに貢献している。

(清水h.2016.10

ぶらこうじカルテ  No. R-007-1  名称: 駒川界隈

今回の「ぶらこうじ」は東住吉区の鷹合~駒川~桃ヶ池~昭和町を巡る小路踏査が主題であり、登録文化財として残されている寺西家の長屋を最後に訪れることにする。 

針中野を集合場所にして、ぶらこうじ踏査を開始する。近鉄針中野駅を降りると駒川の細長い商店街が広がっており、なかなかの賑わいである。自転車に乗って来る買い物客で溢れており、店は豊富な種類と旬を揃えた魚屋、手頃な値段の肉屋そして八百屋などがアーケード街を連ねている。

その駒川商店街を南に辿り、駅近辺の区画整理地区を抜けると曲がりくねった道が現れる。その道筋には古い江戸時代から続くような鷹合の豪農の館が並び、そして満願地蔵堂、由緒ある鷹合神社が残っていて、なかなか面白い。

古い路地を後にして、昭和町へと逆方向へ舵を切る。駒川商店街を過ぎると、昔ながらの畳屋そして着物の染屋などが小路沿いにしっかりと残っているのには驚かされる。

さらに、桃ヶ池公園からのハルカスを眺めながら、様々な言い伝えが残る桃ヶ池のほとりの股ヶ池明神脇を巡って行く。

最後にようやく登録文化財である昭和町の寺西長屋に到着、約6キロメートルの踏査終了となる。(三塩 2016.10

ぶらこうじカルテ No. R-008-2  名称:鷹合地区

秋の日ざしに誘われて出かけたのは、市内南部東住吉区の鷹合地区。近鉄・針中野駅を降り、賑やかな駒川商店街を通り抜け少し行くと、閑静な住宅街に変わる。このあたりには、街々を守るお地蔵さんが辻々に大切に祭られている。

その辻を入ると氏神さんとおぼしき神社を中心に成立した郷を思わせる家並が続く。大きな門構えや長塀、かまどの煙を出すためにこしらえた越し屋根などを備えた旧家、敵の襲来に備えて街を防御するためのクランク状になった道など、時間がとまったようなふと懐かしい感覚に襲われる街並みに出くわした一日であった。(吉田2016.10

ぶらこうじグルメカルテ  No. G-009  名称:昭和町寺西長屋

場所:大阪市阿倍野区阪南町1丁目    ジャンル:和・洋・中華など

印象:地下鉄昭和町駅前の寺西4軒長屋は登録有形文化財の住居を飲食店に改修し、店名も「あか」「しろ」「こん」などと色で揃えて料理屋長屋となっている。古民家の改修としてもみごとで、4軒の料理も皆質が高く、人気の店となっている。写真の下段左は日本料理「旨魯(しろ)」の昼定食。(清水h.2016.10